鬼怒川温泉エリア全体が抱える地域的なイメージも、風評被害の大きな要因となっています。バブル崩壊後の足利銀行破綻などを契機に、鬼怒川沿いには巨大ホテルが相次いで閉館し、無人のまま放置された「鬼怒川 廃墟 心霊スポット」がメディアや動画配信サイトで度々取り上げられてきました。
2020年代以降、行政による危険建物の解体工事や景観再生プロジェクトが着実に進展しているものの、テレビ特番やネット動画で植え付けられた「鬼怒川温泉=幽霊が出るホテルが多い街」というステレオタイプは依然として根強く残っています。鬼怒川ホテルニューさくらは、廃墟が集中する対岸の閉鎖エリアとは明確に離れた温泉街の良好な立地に存在していますが、温泉街全体のパブリックイメージが無意識のうちに個別の営業中ホテルへ投影され、根拠のない憶測を生む温床となっています。