「仕事帰りにふらっと寄れる場所じゃなくなってしまった」「これなら家で缶ビールを飲んだほうがマシだ」。ネットの反応を観察すると、相次ぐ値上げやチャージ料の複雑化に対する生活者の落胆が色濃くにじむ。特に40〜50代の会社員層からは、居酒屋という空間が持つ気軽さが失われつつあることへの嘆きが多い。
一方で、飲食店の苦境に理解を示す声も確実に増えている。「職人が手間暇かけて引いた出汁や仕込みを考えれば、今までが安すぎた」「しっかり適正価格を取って従業員に還元してほしい」という意見も根強い。安さだけを追い求めてきたデフレ期の価値観から、質の高い和食体験への正当な対価を認める意識への過渡期にあるとも言える。