現場のリアルな数字も、この地殻変動を裏付けている。日本全国のサロンを束ねる全日本美容業生活衛生同業組合連合会の加盟店や、ホットペッパービューティーの検索データ分析によれば、50代女性によるレイヤースタイルおよびウルフ関連のキーワード検索数はここ数年で右肩上がりの推移を記録しているという。
「かつては『手入れが楽だから』とワンレンボブを好んでいたお客様が、トップのボリューム低下に悩み、相次いでウルフベースのスタイルへシフトしている」と都内有力サロンの店長は明かす。定番だった重めのボブから、軽さと動きを求めたスタイルへの大移動。それは白髪染めを単に繰り返す作業から脱却し、ヘアデザインそのものを能動的に楽しもうとする成熟した消費者の意思表示でもある。