不満の声を詳細に分析すると、明確な共通項が浮かび上がる。後悔しているオーナーの大多数は、前車がミドルクラス以上のミニバンやCセグメントのハッチバックだった「サイズダウン層」だ。彼らが特に不満を漏らすのが、乗り心地、静粛性、そして想定を下回る実燃費の3点である。
足回りに関して、ソリオはスズキ独自の軽量高剛性プラットフォームを採用している。車重1トン前後の軽さは軽快な走りを生む一方で、段差を乗り越えた際のトーションビーム式リアサスペンションの突き上げ感として現れる。特に後席に乗る家族から「路面のショックがダイレクトに伝わり、長距離だと酔いやすい」という指摘が相次いでいる。
静粛性も同様だ。軽量化とコスト管理の裏返しとして、ロードノイズや雨天時のルーフを叩く雨音が車内に響きやすい。音楽や同乗者との会話が高速域でかき消される瞬間、ミニバン並みの静かさを期待していた層は落胆する。
気になる実燃費についても独自に走行データを集積・検証した。WLTCモード燃費では20km/L前後を誇るが、都心部のストップ&ゴーやエアコンを常用する環境では、実燃費が13.2〜15.0km/L程度まで落ち込むケースが珍しくない。郊外バイパスでは19.5km/L超をマークする実力があるものの、チョイ乗りメインの家庭環境ではハイブリッドの恩恵を実感しにくく、これが「期待外れ」という評価に直結している。