10月11日生まれを語る上で、何年経とうが避けて通れない名前がある。ユーフェミア・リ・ブリタニアだ。
彼女のピュアな平和への願いと、それがあまりにも残酷な形で破滅へと反転していく物語の展開は、当時の視聴者に凄まじい衝撃を叩き込んだ。制作元である株式会社バンダイナムコフィルムワークス(旧サンライズ)が生み出した歴代作品の中でも、彼女ほど純粋さと悲劇性が際立つ存在は珍しい。担当声優の南央美が吹き込んだ凛とした声色は、優しさと同時にどこか儚さを漂わせ、いまなおファンの胸を締めつける。
「もし別の選択肢があったなら」という想像をファンの心に抱かせ続ける力こそ、彼女が長きにわたって愛され、毎年の誕生日に追悼と祝福が入り混じる独特の空気を作り出す理由なのだろう。