関西国際空港リニューアル完了!地盤沈下の真相と2026年最新全貌

関西国際空港リニューアル完了!地盤沈下の真相と2026年最新全貌

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関西国際空港の歴史を語るうえで避けて通れないのが、地盤沈下との闘いです。なぜこれほどまでに沈下が進んだのか。関空の地盤沈下の理由は、大阪湾沖合約5キロメートルに位置する人工島の海底地質に起因しています。海底面直下の軟弱な「沖積粘土層(厚さ約20メートル)」はサンドドレーン工法等であらかじめ水分を抜いて固められたものの、その下層に広がる数百メートル規模の「洪積粘土層」にかかる莫大な土砂重量が、数十年にわたり長期的な圧密沈下を引き起こし続けたためです。

埋立開始から現在までに、1期島では累計13メートル以上もの地盤沈下が観測されました。当初の予測を大幅に上回るスピードで島が沈んだことで、世界中のメディアや土木関係者は「海上空港は水没するのではないか」と固唾を呑んで見守りました。この難局に対し、現場ではターミナルビルの基礎柱900本すべてに油圧ジャッキを仕込み、沈下に合わせてミリ単位で建物の傾きを是正する前代未聞の「ジャッキアップシステム」を導入。不同沈下を完全にコントロール下に置くことに成功しました。

さらに記憶に新しいのが、2018年9月の台風21号による大規模浸水被害です。過去最高潮位を記録した高潮が護岸を越流し、第1ターミナル周辺の駐機場や地下電気設備が冠水、連絡橋へのタンカー衝突事故も重なり空港機能が完全に麻痺しました。この教訓をもとに進められた関西国際空港の水没対策の経緯は、極めて迅速かつ大規模でした。護岸のかさ上げ工事(最大約2.7メートル嵩上げ)を実施し、消波ブロックの増設、地下重要設備の上層階への移設、止水壁の二重化などを徹底。100年に1度の高潮や高波にも耐えうる強靭な要塞へと生まれ変わりました。

山田 真由
著者

山田 真由

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