サウジアラビア開催という地理的要因から、日本国内のサッカーファンにとって最大の障壁となったのが「時差」と「視聴プラットフォーム」でした。日本とサウジアラビアの時差は6時間あり、多くの試合が日本時間23時以降や深夜2時キックオフというタフな時間帯に組まれていました。事前にアナウンスされたサッカーU23日本代表放送日程をチェックしながら、生活リズムを調整して観戦に挑んだ熱心なファンも少なくありません。
視聴環境においては、サッカーU23日本代表テレビ中継とDAZN配信の住み分けが改めて浮き彫りとなりました。地上波テレビ放送が準決勝や決勝など一部の注目カードに限られたのに対し、スポーツ専門ストリーミングサービスのDAZNはグループステージ第1戦から決勝戦まで全試合を日本語実況・解説付きで完全ライブ配信。深夜のキックオフにもかかわらず、タイムシフトや追っかけ再生、見逃し配信機能をフル活用したデジタル視聴が定着しました。
テレビ局関係者の証言によると、「深夜帯の放映権獲得コストと視聴率回収のバランスは年々厳しさを増している」とされます。しかし、その一方でSNS上ではリアルタイムのハイライト切り出しやファン同士の熱い戦況議論が深夜にトレンドを席巻。地上波の受動的な視聴から、コアファンが配信プラットフォームとSNSを並行して楽しむ能動的な視聴スタイルへの完全移行を印象づけた大会となりました。