「活字を見ると眠くなる」「1冊丸ごと読み切ったことがない」という中学生には、短時間で強烈な体験ができる作品が適しています。
1. 『5分後に意外な結末』シリーズ(桃戸ハル編)
朝読書の定番として不動の地位を築いているオムニバス形式の短編小説です。1話あたり数ページで構成され、ラストには必ず予想外のどんでん返しが用意されています。「普段本を読まない中学生向け」の入門書としてこれ以上の選択肢はなく、読書への苦手意識を瞬時に払拭します。
2. 『かがみの孤城』(辻村深月)
本屋大賞を受賞し、劇場アニメ化も果たした感動作です。学校に居場所をなくした中学生のこころが、鏡の中の不思議な城で出会う仲間たちと心を通わせていく物語です。ミステリーとしての伏線回収の鮮やかさと、思春期の繊細な心理描写が見事に融合しており、分厚い文庫本でありながら驚くほどのスピードで一気読みさせます。
3. 『十角館の殺人』(綾辻行人)
本格ミステリーの金字塔であり、中学生向けミステリー小説としても高い人気を誇ります。孤島に建つ奇妙な館で巻き起こる連続殺人事件を描いた本作は、たった一行で世界が覆る伝説のトリックを内包しています。スマートフォン世代の生徒にとっても、活字ならではの叙述トリックがもたらす衝撃は格別です。