2008年6月8日午後0時33分、日曜日の歩行者天国でごった返す千代田区外神田の交差点に、2トントラックが赤信号を無視して猛スピードで突入しました。通行人を次々とはね飛ばしたトラックから降り立った加藤智大は、警備員や救命措置にあたっていた一般市民に対し、両刃のダガーナイフで無差別に襲いかかりました。
秋葉原無差別殺傷事件の経緯を振り返ると、犯行時間はわずか数分間という極めて短時間でありながら、現場は凄惨を極めました。17名が死傷し、うち7名が尊い命を奪われるという戦後稀に見る凶悪犯罪となったのです。駆けつけた警察官に取り押さえられた加藤は、現行犯逮捕の直後から警察の取り調べに対し、淡々と犯行を認めました。
休日の秋葉原という象徴的な場所を選んだ理由について、当時の捜査資料や公判記録では「人が多く確実な混乱を起こせる場所だった」と語られており、特定の個人に対する怨恨ではなく、社会全体へ向けた無差別なテロリズムに近い暴挙であったことが浮き彫りになりました。