彼女の圧倒的な表現力が全国区で決定づけられたのが、2020年公開の河瀬直美監督映画『朝が来る』と、2021年度前期のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』の2大重要作品です。
『朝が来る』では、予期せぬ妊娠によって過酷な運命に翻弄される少女・片倉ひかり役を体当たりで熱演。10代半ばの少女が抱える絶望、孤独、そして魂の叫びをセリフ以上に「瞳の揺らぎ」で語り尽くし、第44回日本アカデミー賞新人俳優賞、第94回キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞、第75回毎日映画コンクール女優助演賞など、名だたる国内映画賞を独占しました。映画ライターや評論家からは「スクリーンを支配する圧倒的な引力」「世代屈指の怪物級女優」と評され、その評判は揺るぎないものとなりました。
さらに続く『おかえりモネ』では、清原果耶演じるヒロインの妹・永浦未知役を担当。震災を地元で経験した者としての葛藤、姉に対する複雑な羨望と愛情が入り混じった心情を、声のトーンやわずかな眉の動きだけでリアルに具現化しました。視聴者の間では「みーちゃんの痛々しいほどの感情がリアルすぎて胸が苦しくなる」「演技とは思えない生々しさ」と連日SNSのトレンドを席巻。視聴率や反響のデータを見ても、彼女が登場するシリアスな対話シーンは視聴者のエンゲージメントが顕著に跳ね上がる現象が見受けられました。