公園の名称は、近代俳句の巨匠・高浜虚子がこの地を訪れた際に詠んだ「ここに我句を留むべき月の石」という句碑に由来する。文学の薫りが漂う歴史的なスポットでありながら、一歩引いて周囲を見渡せば、大自然の荒々しい息吹を感じずにはいられない。
一帯は大地の成り立ちを物語る秩父ジオパークの重要エリアであり、国の名勝・天然記念物に指定されている長瀞岩畳にも隣接している。昼間は結晶片岩が織りなすダイナミックな渓谷美と紅葉のコントラストを堪能し、夜には光に照らされた文学と自然の調和に浸る。単なる鑑賞スポットにとどまらない重層的な魅力が、ここにはある。