辞書編纂の現場や国立国語研究所の資料によると、「々」は独立した文字(漢字)ではなく、直前の漢字を繰り返す際に用いる「踊り字(おどりじ)」または「同の字点(どうのじてん)」と呼ばれる約物(符号・記号)に分類されます。
したがって、「々」単独での公式な音読みや訓読みは厳密には定義されていません。しかし、日常会話や文字入力の現場、印刷業界などでは便宜上、以下のような通称で広く呼ばれています。
最も代表的な通称が「ノマ」です。カタカナの「ノ」と「マ」を組み合わせた形状に見えることから、校正現場や印刷・組版の専門用語として定着しました。また、文字の役割そのものを表す「おなじ」「くりかえし」「どう(同)」といった呼称も標準的に用いられています。
文字コードの世界(UnicodeやJIS規格)においても、「々」は漢字ブロックではなく「記号(約物)」カテゴリーに収録されており、JIS基本漢字(JIS X 0208)では「区点コード 01-25」という特殊記号領域に割り振られています。