「ロバの耳」という言葉は、動物や昔話の文脈だけにとどまりません。園芸の世界において、ロバの耳 植物 カランコエといえば、ベンケイソウ科の多肉植物「カランコエ・ガストニス・ボニエリ(Kalanchoe gastonis-bonnieri)」の流通名(和名・通称)として親しまれています。
マダガスカル原産のこの植物は、白粉を帯びた淡い青緑色の葉が肉厚で、ピンと立ち上がりながら先端がやや垂れ下がる独特のフォルムを持っています。その葉の形状がまさに「ロバの長い耳」そっくりであることから、園芸愛好家の間で「ロバの耳」と呼ばれ愛されてきました。葉の縁から小さな子株(不定芽)をたくさん吹くユニークな繁殖生態を持ち、インテリアグリーンとしても近年高い人気を誇っています。
かつては「愚鈍の象徴」と結びつけられがちだったロバの耳ですが、現代ではその愛嬌のあるシルエットや、過酷な乾燥に耐える生命力の強さから、ポジティブで癒やしを与えるモチーフとして捉え直される機会が増えています。