公表後の闘病生活は、副作用との壮絶な戦いでした。原発不明がんに対する標準化学療法として選択されたカルボプラチンやパクリタキセルなどの強力な抗がん剤投与が開始されると、激しい倦怠感、食欲不振、手足の痺れといった典型的な副作用が森永氏を襲いました。テレビやSNS上で見られた「激やせ」の背景には、がん細胞による悪液質(体重や筋肉が減少する病態)だけでなく、これら抗がん剤治療による深刻な摂食困難がありました。
しかし、森永氏は従来の枠組みにとどまらないアプローチを模索しました。遺伝子パネル検査を受け、自身の腫瘍特性に適合する分子標的薬や、免疫チェックポイント阻害薬(オプジーボなど)の可能性を追求。さらに、自費診療を含む最先端の免疫細胞療法や、高濃度ビタミンC点滴、独自の食事療法などを医師と相談の上で併用していきました。
手記やインタビューで明かされたところによると、一時は血液データが悪化し寝たきりに近い状態へ追い込まれながらも、適合する薬剤の奏効によって腫瘍マーカーが劇的に低下する局面を経験。副作用の波をコントロールしながら、通院治療とメディア出演のスケジュールを緻密に調整する日々が続いています。