雀は本当に絶滅危惧種なのか?生息数半減の真相と2026年最新動向

雀は本当に絶滅危惧種なのか?生息数半減の真相と2026年最新動向

雀は本当に絶滅危惧種なのか?生息数半減の真相と2026年最新動向の疑問点について、専門知識を基に徹底解説します。

結論から言えば、私たちが日常的に目にするスズメ(学名:Passer montanus)は、環境省レッドリスト(鳥類)において絶滅危惧種(絶滅危惧Ⅰ類・Ⅱ類)には指定されていない。国の評価としては、直ちに絶滅の危機に瀕している種とは見なされておらず、法的な捕獲規制や保護指定の枠組みも一般的な野生鳥獣保護管理法の範囲内に留まる。

では、なぜ「スズメが絶滅危惧種になった」という言説がネット上でまことしやかに語られるのか。その背景には、大きく分けて2つの要因が存在する。

第1の要因は、同じスズメ属に属する「ニュウナイスズメ」との混同だ。ニュウナイスズメは主に森林や高原に生息し、頬の黒い斑紋がない美しい鳥だが、開発や森林伐採の影響で生息地が狭まっている。一部の自治体が発行する都道府県版レッドデータブックでは、ニュウナイスズメが「絶滅危惧Ⅱ類」や「準絶滅危惧」に指定されているケースが少なくない。この情報が見出しだけ切り取られ、「スズメが絶滅寸前」と誤認されて拡散した経緯がある。

第2の要因は、研究者や自然保護団体から発せられる「減少ペースに対する強い危機感」だ。法的な指定こそ免れているものの、減少の速度があまりにも急激であるため、保全生態学の専門家からは「このままのペースで減り続ければ、数十年後には本当にレッドリスト入りしかねない」という警告が相次いでいる。この専門家の強い危機感が、一般の受け止めの中で「スズメはすでに絶滅危惧種である」という認識へ飛躍したのだ。

山田 真由
著者

山田 真由

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