かつては会社ごとに分断されていた巨大鉄道網が、ひとつのデジタル導線で結ばれて久しい。東海旅客鉄道(JR東海)、西日本旅客鉄道(JR西日本)、そして九州旅客鉄道(JR九州)の3社にまたがる東海道・山陽・九州新幹線は、名実ともにシームレスな予約基盤へと変貌を遂げた。
フラッグシップである「のぞみ (列車)」の指定席をタップ数回で押さえ、東京から博多、さらには鹿児島中央まで同一のプラットフォームで手配できる環境は、日本の大動脈にこれまでにない流動性をもたらしている。国境を越えるような長距離移動すら、日常の通勤電車に乗る感覚と大差ない心理的ハードルへと縮まった。