迫力あるファイティングスタイルと圧倒的なノックアウト率で、1980年代のプロボクシング業界に旋風を巻き起こした赤井英和。命を落とかねない世界タイトルマッチでの劇的な敗北と、そこからの臨死体験を経ての奇跡的な生還。彼の前半生はまさに映画そのものだった。
リングを降りた彼が次に踏み出したのは、表現者の道だった。自伝的な映画作品『どついたるねん』での鮮烈な主演デビューは、かつてのファンのみならず映画界全体を驚愕させた。猛烈なエネルギーと不器用ながらも胸を打つ演技。ボクサーから俳優への転身を果たした男の背中には、常に新しい挑戦への情熱が宿っていた。