この老舗妓楼を舞台にした屈指の名作戯曲が『籠釣瓶花街酔醒』(かごつるべさとのえいざめ)である。下野国絹商人・佐野次郎左衛門は、あばた面という自らの容姿にコンプレックスを抱きながらも、吉原の全盛を誇る最高位の花魁・八ツ橋に一目惚れする。金の力で通い詰め、ついに身受けの話まで進むが、悲劇は突如として訪れる。八ツ橋によるあまりにも有名な「愛想尽かし」。人前で恥をかかされた次郎左衛門の心の中で、一途な恋心は恐ろしい殺意へと変貌を遂げていく。研ぎ澄まされた妖刀・籠釣瓶が閃く惨劇へのカウントダウンは、観客の呼吸を止めるほどスリリングだ。
老舗「若松屋」と名作戯曲の裏側!独占取材で迫る『籠釣瓶』の真相
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