なぜ筋肉を鍛えると身体全体が若返るのか。その鍵を握るのが、筋肉の収縮に伴って分泌される情報伝達物質「マイオカイン」だ。2026年に入り、このマイオカインの新たなサブタイプが相次いで同定され、医学界に大きなショックを与えている。
骨格筋から放出された微量のマイオカインは、血液に乗って脳や内臓、さらには皮膚細胞にまで到達する。脳由来神経栄養因子(BDNF)の合成を促進して記憶力を高めるだけでなく、慢性炎症を抑え、肌のコラーゲン産生能力まで向上させることが突き止められた。筋トレ直後の「爽快感」は気のせいではなく、全身の細胞が若返りのシグナルを受け取った証拠だったのである。