この波は決して大都市圏に限った話ではない。かつてシャッター街と呼ばれた地方都市の商店街や、かつての漁港の倉庫が、イベント開催日には全国から数千人の人出を記録する観光拠点へと変貌を遂げる事例が相次いでいる。
過疎化が進む地域において、本を媒介とした集客は「文化的感度の高い人口」を引き寄せる強力な磁石となる。出店者と来場者、そして地元の飲食店や宿泊施設が交差することで、単なるイベントの枠を超えた経済効果と関係人口の創出が生まれている。大掛かりなインフラ投資を必要とせず、コンテンツとコミュニティの力で街を活性化させる手法として、自治体からの注目度も極めて高い。