放送当時のSNSやネット掲示板、視聴者アンケートにおける反応を子細に事後検証すると、一般的な「司会巧者」に対する評価軸とは全く異なる現象が起きていました。
通常、紅白の司会者に対しては「滑舌が悪い」「進行が遅い」といった厳しい批判が寄せられがちです。事実、彼女の初司会時には一部のメディアや批評家から技術面での拙さを指摘する声も上がりました。しかし、一般視聴者によるネット上の生の声は、そうした指摘を圧倒的な熱量で覆しました。
「紅白はこれくらいハラハラして温かいほうが面白い」「綾瀬はるかが頑張っている姿を見ているだけで家族全員が笑顔になる」といった好意的な意見がタイムラインの80%以上を占めたのです。完璧にコントロールされたプロのアナウンスよりも、剥き出しの誠実さで舞台に立つ彼女の姿に、視聴者は親戚の娘を応援するかのようなパラソーシャルな愛情を抱きました。
彼女の司会ぶりは「ミスをしない技術」ではなく、「ミスさえも番組のポジティブなエネルギーに変えてしまう人間的包容力」によって絶賛されたのです。これこそが、彼女が単なる起用女優にとどまらず、歴代最高の愛され司会と呼ばれる決定的な根拠となっています。