ホワイトワイヤー矯正には多くのメリットがある一方、臨床現場やSNSのリアルな口コミでは、特有のデメリットや注意点も指摘されています。契約後に後悔しないために知っておくべき「現場のリアル」を検証します。
盲点1:コーティングの摩耗・剥がれ問題
ホワイトワイヤーは、金属ワイヤーの表面にポリウレタンやエポキシ系樹脂を塗布・焼き付けしたもの、あるいはロジウムコーティングを施したものです。食事や歯磨きの摩擦によって、奥歯周りやブラケットの角と接触する部分のコーティングが「治療期間の途中で剥がれて下地の銀色が露出する」ケースがあります。毎月のワイヤー交換(調整日)で新品に取り替えることで美観はリセットされますが、次の通院直前には部分的な剥がれが気になる場合があることは把握しておく必要があります。
盲点2:結紮(けっさつ)用ゴムやO-リングのカレー着色問題
ブラケットとワイヤーを固定するために使用する透明なゴム(モジュール/エラスティック)は、ポリウレタン製のため非常に着色しやすい性質を持ちます。カレー、キムチ、コーヒー、赤ワインなどを口にすると、ゴムが一瞬で黄色や茶色に変色し、遠目にも黄ばんで見えてしまうトラブルが多発します。装置を目立たせないためには、調整日の直前に着色性食品を食べるようスケジュールを組むか、ゴムを使わずに開閉ドアで固定する「セルフライゲーションブラケット(審美タイプ)」を採用しているクリニックを選ぶのが有効です。
盲点3:唇の内側の口内炎と食事の挟まり
裏側矯正が「舌」に当たるのに対し、表側矯正は「唇の裏側や頬の内側の粘膜」と擦れ合います。特にワイヤーを通した直後やブラケットを装着した初期数週間は口内炎ができやすく、専用の保護用ワックス(歯科用シリコン)の携行が欠かせません。また、繊維質の野菜や肉類、麺類がブラケットの隙間に強く挟まるため、食後の念入りな歯間ブラシやタフトブラシによるケアが必須となります。