検索クエリや知恵袋・SNSで散見される「無印のオイルを使うとニキビができる」「肌荒れする」というネガティブな言説。皮膚科学および製剤学の観点から調査を進めると、このトラブルの背景には明確な2つのメカニズムが存在していました。
第1の要因は、オリーブ果実油(敏感肌用)がアクネ菌の栄養源になり得るという点です。オリーブオイルに豊富に含まれるオレイン酸は角層を柔軟にする優れた美容成分ですが、脂性肌やニキビができやすい肌質にとっては、毛穴に残ったオレイン酸がアクネ菌の増殖を後押ししてしまうケースがあります。もともと皮脂分泌が活発なTゾーンに連日使用することで、毛嚢炎や白ニキビを誘発してしまうのです。
第2の要因は、界面活性剤のすすぎ残しによる接触性皮膚炎です。無印良品のクレンジングオイルには、油分と水分を結びつけて洗い流すためのノニオン系界面活性剤(PEG系界面活性剤など)が適正に配合されています。この成分自体は安全性が確認された一般的なものですが、すすぎが不十分で肌上に残存すると、角層内の細胞間脂質(セラミドなど)を徐々に融解させ、バリア機能を低下させてしまいます。「手早く3回程度しかすすいでいない」という自己流の洗顔が、肌荒れの直接的な引き金となっているのが実情です。