騒動の引き金となったのは、アニメ放送開始直前の2012年6月24日に開催された先行上映イベントでした。会場には多数のアニメファンが集まり、メインキャスト陣が登壇する華やかなステージとなるはずでした。
このステージ上で起きた一連の流れが、後に「ココロコネクト市来光弘ドッキリ」としてネット上を震撼させることになります。声優の市来光弘氏は、事前に「アニメオリジナルキャラクターのオーディションに合格した」とプロデューサー側から知らされており、新キャストとしてファンにお披露目される名目でサプライズ登壇しました。
ところが、壇上の巨大スクリーンに映し出されたのは、市来氏が偽のオーディションで必死に演技テストを受けている隠しカメラ映像でした。仕掛け人側はこれを「ドッキリ大成功」として演出し、オーディション合格は嘘であり、実際には「宣伝部長」として自腹混じりの過酷な全国プロモーション行脚を命じるというオチを用意していたのです。
役を勝ち取ったと信じて登壇した市来氏の尊厳を公衆の面前で踏みにじる構成に対し、会場の空気は凍りつき、居合わせた観客やその後のレポートを目にしたファンの間に凄まじい不快感と違和感が広がりました。