アイドルバスツアー伝説の真相|阿鼻叫喚の七夕事件とファンの20年

アイドルバスツアー伝説の真相|阿鼻叫喚の七夕事件とファンの20年

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長年にわたり語り継がれるなかで、この伝説にはいくつかの脚色や都市伝説が混ざり合っています。その筆頭が「キッコーマン烏龍茶伝説の真相」です。

ネット上のまとめ記事などでは「経費削減のためにキッコーマンの烏龍茶が1人1杯しか配られなかった」「キッコーマンが醤油以外の飲料を作っていることをこの事件で知った」といった記述が散見されます。報道資料および当時の参加者の証言を突き合わせると、真相は少々異なります。

開催地となった千葉県野田市は、醤油醸造大手であるキッコーマン株式会社の創業地・企業城下町です。そのため、公園内の自動販売機や売店、現地の手配業者を通じて供給される飲料水にキッコーマン関連の流通品(当時展開されていたデルモンテブランドや飲料部門の流通ルート)が使われていたに過ぎません。公式ファンクラブ側が意図して奇抜な飲料を用意したわけではなく、単に現地の地域特性が反映された結果でした。

また、食事のデザートとして配られた「バナナ」に関して、「スタッフから『バナナはおやつに入りません』と冷徹に告げられた」という有名な逸話が存在します。これも現場のファンが落胆と自虐を込めてネットに書き込んだユーモアが、いつしか公式アナウンスの事実であったかのように誤認・定着していった側面が強いと分析されています。

とはいえ、配給された食材の絶対量が極めて乏しく、参加費に見合わない質素な内容であったこと自体は誇張のない事実です。ネットの悪ふざけによって多少のデフォルメが加わったものの、根本にあった「運営側の杜撰なホスピタリティ」と「ファンの受けた衝撃」の整合性は、現在検証しても揺らぎません。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。