新宿駅西口を出てすぐの新宿パレットビルおよび小田急百貨店隣接エリアで長年営業を続けていた「ユニクロ 新宿西口店」は、2022年6月19日をもって営業を終了しました。ネット上では「売上不振による撤退ではないか」といった憶測も一部で囁かれましたが、商業ディベロッパー関係者の証言およびファーストリテイリングの発表資料を検証すると、最大の理由は新宿駅西口地区の大規模複合再開発プロジェクトにあります。
東京都および小田急電鉄・東京地下鉄(東京メトロ)が主導する新宿駅西口地区開発計画では、地上48階・地下5階、高さ約260メートルの超高層複合ビル建設が進められており、小田急百貨店新宿本館の解体とともに周辺街区の一体的な再編が行われました。ユニクロ新宿西口店が入居していたビル周辺も歩行者デッキ新設や駅前広場の再整備計画エリアに含まれており、定期建物賃貸借契約の満了と再開発スケジュールが重なったことが直接的な閉店要因です。
当時、現場取材に応じたファーストリテイリング関係者は「西口店舗は長年地域に愛された重要な拠点だったが、新宿エリア全体の顧客動線変化と都市再生に合わせたスクラップ&ビルド戦略の一環」と語っており、単純な業績不振ではなく、戦略的なエリア再構築であったことが裏付けられています。