利便性の裏で、医療現場からは誤った使用法に対する懸念の声も上がっている。乳幼児ヘルスケアに詳しい小児科専門医らは、消毒前の「洗浄工程の甘さ」が除菌効果を無効化してしまうリスクを指摘する。母乳や粉ミルクに含まれる脂質やタンパク質は頑固な皮膜を作りやすく、蒸気だけでは汚れの奥に潜む菌まで届かない。
さらに危険なのは、加熱直後に素手で容器を取り出す行為だ。庫内に充満した高温スチームによる熱傷事故は、深夜の不注意時に多発している。取り出し時に蒸気口を自分に向けないこと、そして最低でも数分間の蒸らし時間を設けて内部温度を下げるルーティンを徹底しなければならない。