アスリートの発信力が拡大するにつれ、スポーツ統括団体の姿勢にも明確な変化が見られる。日本オリンピック委員会(JOC)をはじめとする各競技団体は、一昔前の統一的な広報規制から一転し、選手個人の発信活動を尊重・支援する体制の構築を進めている。メディアの偏った報道から選手を守りつつ、競技自体の魅力を多角的に伝えるための有効な手段として再評価が進む。
従来の過剰に演出されたインタビュー番組ではなく、選手が自身の言葉で語る肉声は、若い世代を中心に高い信頼性を獲得している。メンタルヘルスの自己防衛という観点からも、自らの声で事実を伝えられるプラットフォームの存在は、現代のアスリートにとって欠かせない安全弁となっている。