街頭のゲームセンターやポップアップストアに設置されたフォトブースの現場を取材すると、Z世代を中心とする利用者の落書きスタイルに明確な変化が見られます。2000年代から2010年代にかけて定着していた「画面全体をスタンプやカラフルなペンで埋め尽くす盛り文化」は影を潜め、ミニマリズムを基調とした韓国風シンプル落書きがデファクトスタンダードとなっています。
韓国のストリートカルチャーから波及したこのスタイルは、被写体そのものの自然な表情や服装のニュアンスを引き立てる「引き算の美学」に基づいています。最新トレンドプリクラにおいて最も重要視されているのは、落書きを主役にするのではなく、写真全体の空気感をスタイリッシュに引き締めるアクセントとして配置するアプローチです。
具体的には、黒やホワイト、くすみカラーといった主張しすぎない色味のプリクラペン韓国風カスタムを選び、文字のサイズも極端に小さく配置する手法が支持されています。情報量をあえて絞り込むことで、モノトーン基調のファッションや洗練されたヘアメイクと見事に調和する仕立てが完成します。