広報やマーケティングの現場で頻繁に見受けられるのが、実績を誇大に見せかけるための「注文殺到につき増産決定!」「応募殺到!」といったセールスコピーの濫用です。しかし、2026年現在のデジタル空間において、この手法は極めて高いリスクを孕んでいます。
ネットユーザーのリテラシー向上と景品表示法(有利誤認表示・おとり広告規制)の厳格化に伴い、実態が伴わない「殺到商法」は即座に見破られ、炎上につながるケースが後を絶ちません。SNS上のコミュニティでは、「『殺到』と煽っておきながら、在庫がずっと残っている」「初日から『注文殺到でお詫び』とテンプレートを出している」といった企業の演出が厳しく監視され、瞬時に告発・拡散される環境が定着しています。
また、実際にアクセスや問い合わせが殺到した場合であっても、「殺到したから遅れました」という説明を安易な免罪符として使うことは危険です。顧客から見れば、サーバーの増強や人員配置の予測が甘かった「企業の準備不足」に過ぎません。「殺到」という言葉を盾にして責任を外部化する姿勢は、ブランド価値を著しく毀損することを肝に銘じる必要があります。