主人公陣営の肉体が滅びたという一面だけを切り取ると、一見バッドエンドのように受け止められがちですが、作品のテーマである「人間讃歌」の視点から捉え直すと、紛れもない「完全なるハッピーエンド」であると結論づけられます。
プッチ神父が目指した天国とは、「自分の未来に何が起きるか(絶望も含めて)あらかじめ知ることで覚悟を持つ世界」という、人間の自由意志や希望を否定する決定論の世界でした。徐倫たちは自らの命を賭してその歪んだ思想を打ち砕き、人類に「未知の未来を切り拓く希望」を取り戻させました。
DIOの遺志を継ぐ最後の脅威が消え去ったことで、ジョースター家の血統を縛り続けた呪縛は完全に消滅しました。青空の下で父親に会いに行こうとするアイリンの晴れやかな笑顔こそが、徐倫たちが命がけで勝ち取った勝利の証です。