『いいとも』が放送された32年間は、奇しくもインターネットが一般社会に浸透し、SNSが世論を左右する時代へと移り変わる過渡期と完全に重なっています。番組初期のハプニングは翌日の学校や職場での口コミにとどまっていましたが、2000年代以降は生放送事故ネットの反応がリアルタイムで拡散される構造へと変化しました。
掲示板やSNSでは、放送中のわずかな異変が瞬時にキャプチャされ、実況スレッドがお祭り騒ぎになる現象が日常化。炎上リスクを恐れて生放送を避ける番組が増加する中、『いいとも』は最後まで生放送スタイルを貫き通しました。
現在振り返ると、ネット社会の到来によってテレビの「粗」が厳しく監視されるようになった時代においても、アクシデントをエンタメへと昇華させていた同番組のタフネスは際立っています。リアルタイムの失敗を許容する大らかさこそが、多くの視聴者を惹きつけてやまない魅力でした。