大炎上の余波を最も直接的に受けたのが、2021年7月に劇場公開されたアニメーション映画『100日間生きたワニ』です。『カメラを止めるな!』の上田慎一郎氏とふくだみゆき氏が監督・脚本を務め、神木隆之介さんや中村倫也さんら豪華キャストが集結した意欲作でした。
映画では原作の100日間に加え、ワニを失った親友たちの「その後の日常と再生」を描くオリジナルストーリーが展開され、作品単体としてのクオリティを評価する声も少なくありませんでした。しかし、炎上騒動による冷めた空気と新型コロナウイルス感染拡大による度重なる公開延期が重なり、最終的な興行収入は約5,000万〜6,000万円前後と厳しい商業結果に終わりました。
初週の映画館の座席予約表がガラガラである様子がネットニュース等で揶揄されるなど、作品本来のメッセージとは別の文脈で消費されてしまった悲運のタイトルとなりました。