アンジェスが直面する苦難は、同社一社の問題にとどまらず、日本のバイオテクノロジー産業全体が抱える構造的課題を映し出している。莫大な開発資金と長年月を要する最先端創薬において、欧米のバイオメガベンチャーと比較した国内のエコシステムの脆弱さは否めない。
長年続いてきたHGF遺伝子治療薬開発プロジェクトの教訓を、日本の医療ベンチャーはどう生かすべきなのか。基礎研究から臨床応用、そしてビジネスモデルの構築に至るまで、成功のハードルは極めて高い。アンジェスの足跡は、ハイリスク・ハイリターンのバイオ投資の怖さと難しさを、日本中の投資家に強烈に印象付けた。