新潟県民会館が位置する白山公園(新潟市)一帯は、日本海側でも屈指の芸術回廊を形成している。すぐ隣にそびえ立つ「りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館」との対比は実に興味深い。ガラスと曲線を多用した近未来的かつ精緻な響きを持つりゅーとぴあに対し、新潟県民会館は力強くダイナミックな鳴り響きを持つ。このキャラクターの違いが、新潟の文化的な厚みを生み出している。
オペラや本格的なクラシック音楽のシンフォニーはりゅーとぴあで端正に響き、ロックやポップス、熱狂的なライブエンターテインメントや伝統ある舞台芸術は県民会館で爆発的なエネルギーを放つ。二つの拠点が隣接しているからこそ、演目に応じた最適な音響空間が選択され、新潟県内外から集まる観客の審美眼を研ぎ澄ませてきた。