本作の最大の魅力は、作詞・高橋久美子(Dr.)と作曲・橋本絵莉子(Vo./Gt.)の強烈な個性がぶつかり合って生まれたエモーションにあります。タイトルの「風吹けば恋」という言葉通り、恋に落ちた瞬間の制御不能な感情の暴走を、風という自然現象になぞらえて鮮やかに描き出しています。
「走り出したら 止まらない」というストレートなフレーズに代表されるように、頭で考える前に身体が先に動いてしまう若さの衝動や、恋する痛快さと不安。高橋久美子が紡ぐ日常の手触りを感じさせる生々しい歌詞の意味は、多くの若者の心に深く刺さりました。そこに橋本絵莉子が持ち込んだエモーショナルかつキャッチーなメロディが乗ることで、唯一無二の青春アンセムへと昇華されたのです。