三菱創業の怪物・岩崎弥太郎!龍馬との蜜月と海運を呑んだ冷徹戦略

三菱創業の怪物・岩崎弥太郎!龍馬との蜜月と海運を呑んだ冷徹戦略

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弥太郎が築いた帝国は、海運一本足打法の危うさをも見抜いていた。競合との過酷な戦いで得た利益を、彼は即座に鉱山開発(吉岡銅山や高島炭鉱)や保険、金融、造船へと再投資した。万が一、海運が政府の方針転換で打撃を受けても企業体が生き残るための、極めて先進的なリスク分散戦略である。

独裁的なリーダーシップで知られた弥太郎だが、後継者育成と組織の制度化にも余念がなかった。自らの死期が近いことを悟ると、弟の岩崎弥之助へ権力をスムーズに移譲し、一族の資産を保全するための厳格な憲則を制定した。この強固な組織構造があったからこそ、後に立ち現れる三菱財閥は日本の重工業化を牽引し、解体を経た現在もなお日本経済の中枢に君臨する三菱グループへとそのDNAを継承できたのである。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。