「もう怒る気力すら湧かないんです」。取材に応じた30代の女性は、乾いた笑みを浮かべながらそう語りました。夫婦仲が悪化している女性の多くは、ある時期を境に夫に対して感情をぶつけることをやめます。何か問題が起きても「大丈夫」「自分でやるから」と拒絶し、一切の期待を捨ててしまうのです。
一見すると、物分かりが良く自立した妻に見えるかもしれません。しかし、その実態は「感情のシャットダウン」です。喧嘩すら発生しない平穏な日常は、関係修復のラストチャンスが過ぎ去ったことを意味しています。沈黙は、最も冷酷な拒絶の意思表示なのです。