「名前」と「科学的実態」のギャップを最も象徴しているのが、鳥取県にある湖山池(こやま poncho / こやまいけ)です。
湖山池は、周囲約18km、面積約6.8平方キロメートルを誇り、「池」と名の付く水域としては日本最大です。この面積は、東京都千代田区の半分以上に匹敵し、神奈川県の芦ノ湖(約7.0平方キロメートル)とほぼ同等の規模を持っています。
それにもかかわらず「池」と呼ばれる理由は、最大水深が約7.5m、平均水深が約3mと非常に浅く、かつて日本海から切り離されて形成された潟湖(ラグーン)という地形的歴史に由来します。古くから地域住民が「池」と呼び親しんできた歴史的呼称が、そのまま正式名称として定着しました。
一方、日本最大の湖である琵琶湖は、面積約669.2平方キロメートル、最大水深約104メートルに達します。深層部には太陽光が一切届かず、独自の固有種が息づく完全な「湖」の条件を備えています。