結婚生活は長くは続かなかった。2010年には早くも離婚騒動が表面化し、報道は泥沼化の一途を辿る。スペインに設立した個人事務所の権利、海外での事業展開、そして複雑に絡み合った人間関係。テレビのワイドショーは連日、一方的な言説を垂れ流し、二人の対立を格好のエンターテインメントとして消費した。
2013年に正式な離婚が成立するまでの3年間、沢尻は常に追いつめられ、高城はメディアへの不信感を募らせた。カメラの前で涙を流す沢尻の姿と、海外から独自のブログやメルマガで反論を試みる高城。メディア主導の「悲劇のヒロインと怪しい黒幕」という単純な構図は、ネットと既存メディアが激突する現代の言論空間の雛形でもあった。