体調不良時のセルフケアに関して、ネット上には科学的根拠に乏しい俗説が散見されます。代表的な誤解と正しい医学的アプローチを整理しておきましょう。
誤解①:「腰が痛いときはストレッチで筋肉をほぐせば早く治る」
急性期の発熱時や炎症期に無理なストレッチや体操を行うと、炎症部位を刺激して痛みを増幅させるばかりか、体力を消耗させてウイルス排除を遅らせます。悪寒や発熱がある間のストレッチは厳禁であり、絶対安静が原則です。
誤解②:「腰痛があるならすぐにお風呂やカイロで温めるべき」
高熱が出て熱感が強い時期や、局所に激しい炎症(熱感)がある場合、長湯や局所の急激な加温は炎症を促進させることがあります。悪寒が走る「体温上昇期」に衣服や毛布で保温するのは正しい対応ですが、汗をかき始めた解熱期に無理に熱い風呂に入る行為は心肺機能にも過度な負荷をかけるため避けるべきです。
誤解③:「熱がなければ風邪の腰痛ではない」
微熱や平熱であっても、免疫反応が穏やかに動いている場合や、風邪の初期症状として自律神経が乱れ、腰の筋緊張が先行する「熱なしの腰痛」は十分に起こり得ます。