フットサルはサッカーの約9分の1のコート面積で行われる。ボールに触れる回数は約6倍。相手との距離は常に数十センチだ。息をのむようなプレッシャーの中で、0.1秒の迷いは即座に致命的な失点へと直結する。
「考えてから動くのでは遅い。見えた瞬間に体が反応していないと狩られる」。ある強豪チームの監督はそう語る。この極限状態こそが、日本人選手に長年不足していると言われていた「狭いエリアでの決定的な判断力」を研ぎ澄ます。奪われた瞬間の切り替え(トランジション)、ルーズボールへの反応速度。それらすべてが極限まで加速された環境で、子どもたちの脳内アルゴリズムは驚異的な進化を遂げている。