細川護熙を語る上で欠かせないのが、日本屈指の門閥であるその血筋です。室町幕府の三管領の一つであり、戦国時代を生き抜いて肥後熊本藩54万石の領主となった肥後細川家の第18代当主にあたります。戦国武将であり茶人としても名高い細川幽斎(藤孝)・忠興(三斎)夫妻(忠興の妻は明智光秀の娘・ガラシャ)を祖先に持ちます。
さらに母方を辿ると、五摂家筆頭の近衛家に行き着きます。母・温子の父は、昭和戦前期に3度にわたり首相を務めた近衛文麿公爵です。父方の祖父・細川護立(第16代当主)は近代有数の美術収集家として永青文庫の礎を築いた人物であり、細川護熙には「宰相の政治的DNA」と「当代一流の芸術的審美眼」の双方が色濃く受け継がれています。