暖簾をくぐると、まず圧倒されるのが食のバリエーションの豊かさだ。瀬戸内海で獲れたてのサワラやタコをその場で炙る海鮮屋台があると思えば、隣には岡山県北部の美作地域から届く新鮮なジビエを提供する店が並ぶ。どの店もカウンター越しに店主と客がフランクに言葉を交わすスタイルだ。
「うちは毎朝、市場で直接仕入れた魚しか出さない。安くて美味いのは当たり前、ここでしか食べられない創作仕込みが勝負」と腕を振るう店主の顔には誇りが満ちている。一皿数百円から楽しめる手軽さもあり、訪れる人々は次々と別の店へと足を延ばしていく。