ワールドウイングを語る上で欠かせないのが、創始者・小山裕史博士が開発した独自のBMLT(Beginning Movement Load Theory)マシン群だ。一般的なトレーニングマシンとは一線を画し、ワイヤーの軌道、シートの角度、抵抗のかかり方が人間の骨格構造と筋肉の走向に合わせてミリ単位で設計されている。
あのイチロー氏が現役時代、自らの自宅や遠征先にまで特注で設置し、日々のルーティンとして欠かさず愛用していたエピソードはあまりにも有名だ。麻布の施設に足を踏み入れると、多種多様なBMLTマシンが整然と並んでいる。肩甲骨の立体的な可動を引き出すマシン、股関節の回旋を滑らかにするマシン――。それぞれのシートに身をゆだねると、力むことなく自然と大きな動作軌道が描かれる。まるで経験豊富な名トレーナーの手によって関節を優しくストレッチされているかのような、独特のフィーリングだ。一度この感覚を味わうと、二度と従来の重機のようなマシンには戻れないと口を揃える会員が多いのも頷ける。