東映株式会社が誇る特撮アクションの歴史の中でも、佐野岳の身体能力は伝説的だ。パルクールを取り入れた跳躍、側宙からの流れるような変身ポーズ、敵の攻撃を紙一重でかわすバック転。その大半を生身でこなした。
「本当に本人がやっているのか?」と放送当時から視聴者を驚愕させた数々のシーン。現場では打撲やすり傷が絶えず、常に筋肉の軋みと戦いながらの撮影だった。しかし彼は弱音を吐くどころか、「もっと高く跳べます」とテイクの重ねを志願したという。肉体の限界に挑み続けたそのストイックな姿勢こそが、画面越しに伝わる圧倒的なリアリズムを生み出した。