夜間の排尿トラブルは、単なる睡眠不足にとどまらない。日本老年医学会や厚生労働省が警鐘を鳴らしているのは、夜間の暗がりや急激な温度差に伴う転倒・骨折、そしてヒートショックのリスクだ。
暖かい寝室から無防備な状態で冷え切った廊下やトイレへ移動すると、血圧が乱高下し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす危険が高まる。高齢者においては、夜間の排尿回数が2回以上の人は1回以下の人に比べて転倒リスクが約2倍に跳ね上がるという統計もある。冬場の夜間排尿対策は、生活の質を守るだけでなく、生命を守るための重要な安全管理といえる。