巨大ドームの内部に広がるのは、見上げるほど背の高いヤシ類や鮮やかな熱帯の花々、そして力強く水しぶきを上げる人工の巨大滝だ。ここで誰もが息をのむのは、これほど広大で温暖な空間を維持するエネルギーの出どころである。実は、隣接する新江東清掃工場から送られてくる高温水を熱源として活用しており、化石燃料に頼らない画期的なサーキュラーエコノミーが早くから根付いている。
館内では四季折々の特別企画や、夜間の幻想的なライトアップを施した限定ナイトツアーなどが定期開催されており、昼夜で全く異なる表情を見せる。鬱蒼と茂るジャングルの隙間から差し込む光景や、温室上部のキャットウォーク越しに見下ろす大迫力のパノラマは、知る人ぞ知る絶好の撮影スポットだ。環境負荷を最小限に抑えながら圧倒的な非日常を創り出すこの仕掛けこそ、現代の都市生活者が求めてやまない体験価値といえる。