公的機関の基準を精査すると、家庭用創傷被覆材の限界線がより明確になる。厚生労働省および医薬品医療機器総合機構(PMDA)の承認基準において、一般家庭向けハイドロコロイドドレッシング材の適応は「軽微な切り傷・すり傷・かき傷・靴ずれ等の創傷の保護、湿潤環境の維持、治癒の促進、痛みの軽減」と定められている。
やけどに関しては、重症度の自己判断が極めて困難であるため、外箱や添付文書に「やけどには使用しないこと」「医師の診察を受けること」といった警告文が明記されているケースが一般的だ。医療機関で処方される医療用ハイドロコロイド材と、ドラッグストアで購入できる一般用製品は、材質こそ近くとも「医師による壊死組織のデブリードマン(除去)や感染管理下で使われるか否か」という運用面で決定的な隔たりがある。