よく混同される武器に「金棒(かなぼう)」があります。「鬼に金棒」のことわざで知られる金棒は、木芯に鉄板を巻き付けたり、全体を鉄で鋳造して無数の鉄鋲(トゲ)を打ち込んだりした重装備の打撃兵器を指します。一方、棍棒は基本的に木材を削り出して作られる単一素材の打撃具を指すのが大きな違いです。
世界各地で発展した棍棒には、用途や戦術に応じた多様な種類が存在します。
先端を球状にして破壊力を高めた「メイス(鎚矛)」の原型や、アフリカの狩猟民族が投擲用としても用いた「ノブケリー」、ポリネシア諸島で作られた硬木製の彫刻棍棒など、各地域の植生や文化を色濃く反映した進化を遂げました。